身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
「晴斗、さん……」
自分の声が驚くほど震える。
私の横になるベッドのすぐそばまで来た晴斗さんは、私のことを真っ直ぐに見つめた。
「悪い……今の話、全部聞かせてもらってた」
「え……」
「それを聞いた上で、言わせてもらう。もう二度と、悲しい想いなんてさせない。だから、俺にも一緒に、そのお腹の子の父親をやらせてほしい」
え――……?
「責任を取るっていう気持ちだけで言ってるんじゃない。沖縄で過ごしたあの時から、もっとずっと一緒にいられたらって思ってた」
う、そ……嘘……。
「約束する。必ず、幸せにする。佑杏のことも、これから生まれてくる子も」
頭の中は真っ白なのに、目からは涙が流れ落ちる。
晴斗さんを見つめる視界に、私の横にいたはずのお姉ちゃんが彼に会釈をして立ち去っていくのが映った。
「なん、で……晴斗さん……」
お姉ちゃんの代わりにベッドサイドに来た晴斗さんが、私の手を握りしめる。
存在を確かめるようにしっかりと両手が包み込まれ、その温かさに涙は次々と溢れ出した。