身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
クリスマスイヴに入院をし、あっという間に二週間……。
年末年始は病室で過ごし、新年を感じられたのはお祝いメニューの病院食と、ベッドの上で眺める新春番組くらいなものだった。
でも、ほとんど毎日お姉ちゃんは仕事でそばにいてくれていたし、晴斗さんも暇をみて私の顔を見に病室に来てくれていた。
「どう、さっぱりしてきた?」
朝食後の時間、数日ぶりにシャワーを浴びてきた私の病室にお姉ちゃんが顔を出す。
カートを押して病室に入ってくると、点滴の入れ直しの準備を始めた。
「うん、さっぱりしたよ。やっぱり頭洗えるのが一番だね」
毎日シャワーに入れない代わり、体を拭いてもらうことはできる。
でもやっぱり、頭からお湯を浴びるのが一番すっきりする。
お風呂に毎日入れるありがたみを、切迫早産で入院して改めて実感した。
「まぁねー。仕方ないけど、頭は気になるよね、日に日にべたついてくるし」
「そう、それ。お姉ちゃんとかだけならまだ我慢できるけど……晴斗さんが来てくれた時、頭洗えてないの気になる」
髪も皮脂で油っぽくなってくるし、臭いだって発してそうで恥ずかしい。
そう言うとお姉ちゃんはぷっと笑った。
「何よ、恋する乙女ぽいこと言っちゃってるじゃん」
私の腕を取りアルコール綿で拭くと、「入れるよー」とさくっと点滴の針を刺し込んだ。