身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
「明日、何時ごろ来ればいいかな? お昼すぎとか?」
杏莉を抱っこひもでバナナ抱きにしたお姉ちゃんが、玄関で靴を履きながら訊く。
「わざわざ来てもらうのは悪いので、帰りに迎えに寄らせてもらいます。お昼頃だと思います」
一緒に見送りに出ていた晴斗さんがお姉ちゃんに伝える。
「了解です。しっかりみておくから、こっちのことは気にせず過ごして」
バッグに用意しておいた杏莉の荷物を持ったお姉ちゃんが、「じゃ、楽しんでおいでね」とにこりと笑って玄関の扉の向こうに消えていった。
「行っちゃった……」
ポツリと、私の声が玄関に落ちる。
背後から首元に腕が巻きついてきて、晴斗さんに抱き締められた。
「寂しい? 心配? どういう感情?」
耳元で聞こえた声にじっと考えてみる。