身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました


「わぁ、ほんと小さい……柔らかい……」


 優しい眼差しを杏莉に向けてくれる里桜さんを見ていると、こっちまでポカポカと心が温かくなる。

 杏莉がじっと里桜さんを見つめ、にこりと笑みを見せた。


「きゃあ、可愛い! 笑ってくれた!」

「最近よく笑うようになってきました」

「やっぱり、育児って大変ですか? 出産も……」


 里桜さんは杏莉を抱きながら、真剣な眼差しを私へと向ける。


「そうですね……出産は痛かったし大変でしたけど、でも、不思議なことにまた産みたいって思ってて」


 あれだけ痛い思いをしたのに、何故だかまた妊娠を望んでしまう。

 それは、杏莉が生まれてきてくれて知った幸せが大きすぎるからに違いない。

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