身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
その後は更に下降して那覇市内へ向かった。
すっかり暗くなった車内ではどこでディナーをとろうかと話し合い、沖縄の家庭料理が味わえるという創作料理屋さんへ晴斗さんが連れていってくれることになった。
晴斗さんはもちろん、私も帰りは宿泊するホテルまでの運転があるため、お互いにお酒は飲めない。
なんだかんだ沖縄に来てから、まだちゃんとした沖縄料理を食べていなかったこともあり、定番のゴーヤチャンプルーから、ラフテーにテビチ、海ブドウ丼なんかをいただいた。
目に入ってきた腕時計の時刻は、午後八時前を指していた。
食事を終えれば、別れの時がやってくる。
刻一刻と迫っているその時に、私は得体の知れない焦燥感に襲われる。
なぜそわそわするのかはわからないけれど、なんだか落ち着かない。
そんな状態にある私とは対照的に、向かいの晴斗さんは他愛ないことを話しながら食事をしていて、特に変わった様子は見受けられない。
食事を終えてお店を出ると、入店時にはなかった少し強い風が髪を靡かせた。
遠くの空でゴオゴオと雷のような低い音がしている。