身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました


「うん。結果、そういうことになるのかな……」

「あの時、私電話かけたじゃん? 初日だったっけ? あの時から?」

「ううん。その翌日はひとりで美ら海水族館行って、そのあと。ほら、お姉ちゃんがおすすめしてたウミカジテラスのカフェバー。そこにひとりで行って、そこで知り合った人で」

「えっ、あの店で? なんだっけ、未だに店名が」

「Dai’sって店?」

「あー、そうそう! それだ」


 やっと思い出せてすっきりしたというリアクションを取るお姉ちゃん。

 あの電話の時も名前が思い出せないと言っていた。


「行ったんだね! 良かったでしょ? マスター気さくだったでしょ?」

「ああ、うん。そのマスターが大きく関わったような感が否めないんだけどね」

「え? どういうこと」

「その相手の方が、そこの常連さんみたいで、ピアノ弾きにお店に来ててさ。私がひとり旅だって話を聞いたら、マスターがじゃあ沖縄観光付き合ってもらいなって、話を展開させたというか……」


 そこまで説明すると、お姉ちゃんは何故かうんうんと頷く。


「あのマスターならそういうお節介焼きそうだね。未だにそんな記憶あるわ」

「そう、それで、三日目にその方と沖縄観光したんだよね……」

「で、一晩過ごしちゃったってこと?」

「そういうつもりはお互いなかったと思うんだけど、別れ際にゲリラ豪雨にやられて、びっしょりになって……それで、その方の住んでるマンションが近くてタオルを借りに行ってさ」


 そこまで話すとそれ以上のことは察してくれた様子で、お姉ちゃんは「なるほどね……」と呟く。

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