身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
「それは、してたよ、してた」
お邪魔した部屋に常備されている感じではなかったけれど、私に気付かれないようにどこかから取り出していた。
私に余裕がなくてはっきりと確認ができなかったけれど、たぶんお財布かなんかに入っていたのだと思う。
「そう。じゃあ妊娠の可能性は低くはなるけど、百パーではないからね。とにかく……」
そう言いながら私のそばから立ち上がったお姉ちゃんは、奥の勉強机へと向かう。
そこから何か箱を手に取ると、私の前まできて差し出した。
「あっ、ちょ、何これ」
「見ればわかるでしょ、妊娠検査薬」
「いや、そういうことじゃなくて」
「生理は来ないわけだし、調べるのが一番手っ取り早いでしょ。もしかしたらの可能性だってあるんだし」
もしかしたらって、そんなわけ……。
確かに、毎月規則正しくきていた生理が急に止まってしまい、病院にかかろうかと不安な気持ちにはなっている。
だけど、それが妊娠しているなんて全く思えない。
避妊だってしていたし、そんなことあるはず……。