身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました
「どう? 使えたー?」
「う、うん。もうわかると……」
ドッ、ドッと鼓動が大きく音を立てる中、裏返してある検査薬を手に取る。
すうっと深く息を吸って吐いて落ち着き、そっと表に返した。
「え……」
二つある窓に一本ずつの線が浮き出ていて、慌てて箱を手に取る。
「……妊娠、してる」
箱裏の見本画像を見て確認し、自分の検査結果に愕然とした。
「佑杏ー? 大丈夫?」
「……あっ、う、うん」
お姉ちゃんの呼びかけで我に返り、トイレを流す。
検査薬を手にドアを開けると、お姉ちゃんが目の前で待ち構えていた。
「どうだった」
訊きながら私の手元の検査薬に視線を落とす。
どう言ったらいいのかわからず、自分自身の気持ちの整理もつかず、検査薬を黙ってお姉ちゃんに差し出した。
お姉ちゃんがどんな反応を見せるのかが怖い。
そんな私の思いなど全く関係なく、お姉ちゃんは手渡された検査薬に目を落とした。