身ごもったら、エリート外科医の溺愛が始まりました


「陽性、か……」


 市販の検査薬の正確さはほぼ百パーセントだと言われている。

 この結果は、私の妊娠を百パーセントに近い確率で証明しているようなものだ。


「どうしよう、お姉ちゃん! 私、妊娠しちゃってるの!?」

「落ち着いて。大丈夫」


 いよいよ動揺を露わにすると、やけにお姉ちゃんの声が冷静に聞こえる。

 でも、それに反比例するように私の不安は増大していく。


「病院で検査してもらおう。でも、この結果はほぼ間違いないと思う」


 お姉ちゃんの真面目な顔をじっと見つめ、壊れそうに鳴り響く鼓動を感じる。

 背中にそっとお姉ちゃんの手が触れた。


「佑杏、おいで」


 言葉も出てこない私を、お姉ちゃんが部屋へと連れていく。

 再びソファに座らせ、落ち着かせるように背中をさすった。


「状況からいって、望んで授かった子ではないけど、今の佑杏の率直な気持ちは?」

「え……率直な気持ち?」

「うん。赤ちゃんがお腹にいるかもしれないって思って、どうしたい?」

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