Pride one
「いやいや、自分なんかよりも遥かにいい男だよ、若いしね」
 大人の余裕というやつか、金城は優月の反応に、嫉妬とは無縁の温かい笑みを返してきた。

「だまし討ちみたいな招待の仕方ですみません。美波には自分の結婚式だってきちんと伝えた方が良いとは言ったんだけれど、言い出しにくかったみたいで」

「大丈夫です。付き合いが長い分、そういうのも慣れてはいるので」
 疑心暗鬼になりながら受け答えをしていたが、どうやら、この結婚式は本物らしい。

「さすが幼馴染みだ。それで、そういった二人の関係を踏まえて、優月くんにひとつお願いがあるんだけど」

「はい?」
 立て続けの予想外に、優月は目を丸くした。一拍置いて、金城が口を開く。

「優月くんに、誰よりも先に美波のウェディングドレス姿を見てほしいんだ。俺もまだ、今日美波がどんなドレスを着るのかまったく知らないから、今新婦の控え室に行けば一番だ」

「でも……」
「美波が君にいちばん最初に見せたがってる。美波はまだ、優月くんのことが好きなんだ」

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