Pride one
美波が結婚すれば、もうほとんど会うこともないだろう。わがままをきくとしても、きっとこれが最後になる。
帰省すれば美波はいつでもさざなみに来て、口うるさく小言を投げてきた。それを受け流すのと同じように、好き、と繰り返されてきた言葉を、まともに取り合おうとしたことがなかった。
美波の気持ちに応えることは可能だったのだろうか。優月は、友人を連れて帰省した日に見せられた、美波の覚悟を回想する。
頭の中に『もし』がめぐるが、それでも美波を恋人には選べなかっただろうと、思った。しかし、これでよかったのだとあっさり割り切ることも出来ないから、優月の胸中は複雑だった。
「あいつ、自己中なところあるし、気に入らないことがあれば真正面からぶつかって来るようなやつだけど……、って何かフォローしたいけど、美波の良いところがぱっと出てこないや」
優月が眉間にしわを寄せながら宙を睨んでいると、金城は歯を見せて笑った。
帰省すれば美波はいつでもさざなみに来て、口うるさく小言を投げてきた。それを受け流すのと同じように、好き、と繰り返されてきた言葉を、まともに取り合おうとしたことがなかった。
美波の気持ちに応えることは可能だったのだろうか。優月は、友人を連れて帰省した日に見せられた、美波の覚悟を回想する。
頭の中に『もし』がめぐるが、それでも美波を恋人には選べなかっただろうと、思った。しかし、これでよかったのだとあっさり割り切ることも出来ないから、優月の胸中は複雑だった。
「あいつ、自己中なところあるし、気に入らないことがあれば真正面からぶつかって来るようなやつだけど……、って何かフォローしたいけど、美波の良いところがぱっと出てこないや」
優月が眉間にしわを寄せながら宙を睨んでいると、金城は歯を見せて笑った。