誘拐は激甘生活の始まりVI
杏菜はレースのたくさんついたプリンセスラインのドレスを着ていた。頭にはティアラをつけ、ヴェールもきちんと下ろされている。
「杏菜様、お時間です」
執事にそう言われ、杏菜は「はい」と言いブーケを手に控え室から移動する。これから全世界が注目する結婚式なのだ。
教会のドアが開くと、厳かでしかし祝福をする温かな空気がそこにはあった。多くの参列者が見守る中、杏菜は祭壇の前に立つダミアンのもとへ一歩ずつ歩いていく。
出会って恋に落ちるまでがまるでどこかのドラマのようで、ドキドキする日々だった。このドキドキする日々がもう当たり前になるのか、と杏菜は思いながら立派なタキシードを着たダミアンの隣に立つ。
「思った通り。やっぱり素敵だ」
ダミアンに優しく微笑まれ、杏菜は胸を高鳴らせる。今日からこの人と夫婦として生きていくのだ。
「ダミアン様も素敵です」
杏菜が微笑むと、「ありがと」とダミアンは頬を赤く染めた。杏菜の頬ももちろん赤い。
「杏菜様、お時間です」
執事にそう言われ、杏菜は「はい」と言いブーケを手に控え室から移動する。これから全世界が注目する結婚式なのだ。
教会のドアが開くと、厳かでしかし祝福をする温かな空気がそこにはあった。多くの参列者が見守る中、杏菜は祭壇の前に立つダミアンのもとへ一歩ずつ歩いていく。
出会って恋に落ちるまでがまるでどこかのドラマのようで、ドキドキする日々だった。このドキドキする日々がもう当たり前になるのか、と杏菜は思いながら立派なタキシードを着たダミアンの隣に立つ。
「思った通り。やっぱり素敵だ」
ダミアンに優しく微笑まれ、杏菜は胸を高鳴らせる。今日からこの人と夫婦として生きていくのだ。
「ダミアン様も素敵です」
杏菜が微笑むと、「ありがと」とダミアンは頬を赤く染めた。杏菜の頬ももちろん赤い。