今日も、私は瀬那先生を誘惑します。

瀬那先生のけじめ。


私の高校生活は瀬那先生一色だったと言っても過言ではない。



まさかの先生を好きになり、付き合うことになった高校1年生。

私が瀬那先生を誘惑するんだと意気込んでいたのに、現実は甘かった。


瀬那先生の一言、指先の動きだけで……胸が高鳴った。



そして、私は無事に2年に進級した。

まさかの……瀬那先生が担任になった。

日誌の交換や、プリントの収集など……瀬那先生となるべく多く関われるように心がけた。

毎日がバラ色とはこういうことなんだと実感した……そんな高校2年生だった。



……そして月日が経ち、私は高校3年生に。


具体的にどこが成長したのかはわからないけど、将来のことをしっかりと考えるようになった。



職業体験で幼稚園へ行った際に、小さな子どもと関わる時間がすごく楽しくて、自分が生き生きしてることに気づいた。


そのため、子どものことを学びたいと思った私は幼児教育を学べる短期大学へ行くことを目指す。



出席日数や成績など、いろんな面を学校側が判断した結果……私をその短期大学へ推薦してくれることになった。



面接のみを受けて、後日、無事に合格の連絡が。

瀬那先生も一緒に喜んでくれた。

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