初恋のキミに、さよならを【番外編】
【美咲 side】
ねぇ、桜。
今ごろ、どうしてる?
毎日のように連絡取り合ってるけど、直接会えないのが寂しくて、桜がいない教室を見るたび、悲しくなるよ。
桜はいつだって笑顔が絶えなくて、まるで太陽みたいな明るさに、私はいつも元気をもらってた。
桜が好きだったよ。
友達として、親友として。
だから、急に引っ越しすることになったと聞かされて戸惑いを隠せなかった。
あの時は、2人で泣いたよね。
思い返せば、3人で過ごした大切な日々。
どれもかけがえのない時間だったよ。
目の前で、桜とりくのまるでコントのように繰り返される言い争いを見るのが楽しかった。
途中、ハラハラして仲裁に入る時もあったけど、いつも笑顔が溢れていたよね。