君のとなりで恋をします。─下─
「風呂上がり?」
「うん!すっごい気持ちよかったよ。
…桜河たちはこれからお風呂?」
「あぁ。」
「そっか。たしかクラス順だったもんね。」
そんな他愛もない話をしていると、不意に桜河の手がこちらへと伸びてきて…
そしてそっと、私の髪に触れた。
彼のその行動に、私の心臓はドキッと高鳴る。
「…髪、まだ若干濡れてんじゃねーか。」
「え?…あー、ドライヤー使ったんだけどなかなか乾かなくてさ…。
後ろにも結構人が並んでたから、少しくらい濡れててもいいかなと思って。」
人数に対してドライヤーの数が圧倒的に足りてなかったんだよね。
後ろの人をあまり待たせるのも申し訳ないし、あとは自然乾燥あるのみ。
私がへらりと笑ってみせると、彼も少しだけ呆れたように笑った。