君のとなりで恋をします。─下─
「────…入るぞー。」
やばい…もうだめだ……
扉が開く直前。
もう諦めかけたその時……
「香純、こっち!」
小さく囁くような柊吾の声と共に、私は後ろから腕を引かれた。
それとほぼ同時に、ガラガラと音を立てて扉が開かれる。
「4班男子、全員いるかー?」
「先生、何で勝手に入ってくるんスか。」
「先生の特権なんだよ。
…あれ?黒瀬は?」
「そこで爆睡してマース。」
すぐそこで繰り広げられている会話が耳に入ってくる。
…だけどそれよりもはるかに大きく私の耳に響くのは…
────ドクン…ドクン…
という心拍音だった。