カタオモイ同盟
何、それ。私が独り言?
言ってる意味がわからない。つまり、真面目に取り合う価値のない話。
「……くだらない。用はそれだけ?なら私、もう行くから」
独り言?空中に向かって?
わけのわからない妄言に付き合っている暇はないんだってば。
踵を返し、すたすたと歩き出す。
「待って、まだ話すことがあるんだ!聞いて!」
後ろでまだ何か騒いでいるけれど、無視を決め込む。
私は、湊斗に会いに行くの。湊斗が、私を待っているの。
急がなければ、と、足早に歩き……
「────冴木湊斗について!」
ピタリ。その名前に、愛しい名前に、
……足が、止まった。