溺愛全開、俺様ドクターは手離さない
「わぁ……素敵」
思わずため息が漏れるほど美しいドレスだ。オフショルダーで肩の露出は多いが、ウエストから広がるAラインのスカートは、かわいらしい雰囲気で一目で気に入ってしまった。
そっと取り出して合わせてみる。
「え、すごく似合ってる! お姉ちゃん普段こういう色は着ないのに中村さんってば、この色選ぶあたりさすがとしか言い様がないわね」
「それに形もかわいいわ」
瑠衣と母はドレスを絶賛する。
箱の中にメッセージカードが入っていた。
【二十四日 二十時 カメリアホテル】
「これって、もしかしてデートのお誘いじゃないの?」
「まあ、素敵じゃない。カメリアホテルでクリスマスデート!?」
母と瑠衣の言葉にわたしは慌てて時計を確認する。時刻はまもなく十七時半になろうとしているところだった。
「きっとこれ来ておいでってことでしょ? メイクはわたしに任せて、お姉ちゃんはすぐにシャワー!」
「うん、わかった」
瑠衣に促されるままバスルームに向かう。
急ぎながらも丁寧にシャワーを浴びる。その最中も顔が緩むのを抑えられない。
和也くんと会える……!
素敵なクリスマスの予感に、胸がワクワクした。