【完】スキャンダル・ヒロイン〜sweet〜
仕事を終えて、家に帰る途中に本屋に寄るとそこには真央が表紙の雑誌が並んでいる。
まだ購入していない新しい雑誌を手に、レジに行く。
本屋から出てスーパーまで歩く道のりで、真央が今夏スペシャルサポーターを務める某特別番組の番宣のポスターが壁に所せましと飾られる。
大型電気店の大型テレビの中で、真央のCMが流れる。
日常の隅々に真央の顔を見かける。
それはとびっきりの笑顔だったり、真顔で真面目な顔だったり、はたまたどこか妖艶でセクシーな顔だったり
けれど、この世界で私だけが知っている顔がある。それを独り占めしている瞬間は、ちょっぴり申し訳ない気持ちになったりもするけれど…
私だけが知っている顔は超超超人気イケメン俳優のイメージとは、すっかりかけ離れている。けれどそんな自然な姫岡真央の一部が1番好きだ。飾り立てられる姫岡真央だって素敵だと思うけれど、ありのままの君はもっと素敵だから。
今日だって明日だって、一生手放したくないと思う。
「おい、ライン送ったんだが?」
ソファーに寝そべり、部屋着に着替えて不機嫌そうにこちらへ視線を向ける。
テレビの中のように品行方正でもなければ、口だって悪い。素直に無邪気な笑顔を見せるタイプでもないし、性格はどちらかといえば不器用で分かりずらい。
扱いは難しくって、ご機嫌を損ねれればどこまでだって子供のように拗ねる。
美しい顔とは正反対の激しい性格は、ジェットコースターに乗っているようでいつまでも私をドキドキさせる。
まだ購入していない新しい雑誌を手に、レジに行く。
本屋から出てスーパーまで歩く道のりで、真央が今夏スペシャルサポーターを務める某特別番組の番宣のポスターが壁に所せましと飾られる。
大型電気店の大型テレビの中で、真央のCMが流れる。
日常の隅々に真央の顔を見かける。
それはとびっきりの笑顔だったり、真顔で真面目な顔だったり、はたまたどこか妖艶でセクシーな顔だったり
けれど、この世界で私だけが知っている顔がある。それを独り占めしている瞬間は、ちょっぴり申し訳ない気持ちになったりもするけれど…
私だけが知っている顔は超超超人気イケメン俳優のイメージとは、すっかりかけ離れている。けれどそんな自然な姫岡真央の一部が1番好きだ。飾り立てられる姫岡真央だって素敵だと思うけれど、ありのままの君はもっと素敵だから。
今日だって明日だって、一生手放したくないと思う。
「おい、ライン送ったんだが?」
ソファーに寝そべり、部屋着に着替えて不機嫌そうにこちらへ視線を向ける。
テレビの中のように品行方正でもなければ、口だって悪い。素直に無邪気な笑顔を見せるタイプでもないし、性格はどちらかといえば不器用で分かりずらい。
扱いは難しくって、ご機嫌を損ねれればどこまでだって子供のように拗ねる。
美しい顔とは正反対の激しい性格は、ジェットコースターに乗っているようでいつまでも私をドキドキさせる。