あの丘で、シリウスに願いを
「男社会で生きていく為にそれどころじゃなくて。使える女の武器には恵まれなかったし」
若い女の子ならまだしもこの歳で初めてだったなんて、想定外だっただろう。まことは、慌てて言い訳を連ねた。
「あはは。確かに。今までの女の子の中で一番貧乳だった」
「もーいいです。昨夜はありがとうございました。忘れてください。私、始発電車で帰ります」
怒りながらまことは翔太を突き飛ばし、玄関に向かう。そんなまことを翔太は慌てて追いかけてくれた。
「待ってよ、まこと。ごめん、送らせて。少しでも、君と二人きりでいたいんだ。
可愛かったよ。最高の夜だった。
俺、嬉しすぎて。君のこと、この世の男どもの誰も知らない。俺だけが知ってるんだって今最高の気分なんだ」
「…本当に口が上手いんだから」
「褒めてくれてありがとう。名残惜しいけど行こうか」
王子様のようなキラキラの笑顔で、翔太がまことの手を引いた。
その時。胡散臭いなんて思っていたその笑顔にときめいている自分に気づく。
落ちてしまった。たぶんこれは、“恋”というやつだ。恋愛はゲームだと言ってはばからない男を好きになってしまった。
でも、不思議と後悔はない。たとえ最初で最後でも、この人の時間を独り占めできたから。
ラグジュアリーなベリーヒルズの夜は終わってしまったけれど、彼に腕を引かれながら気分は悪くなかった。
若い女の子ならまだしもこの歳で初めてだったなんて、想定外だっただろう。まことは、慌てて言い訳を連ねた。
「あはは。確かに。今までの女の子の中で一番貧乳だった」
「もーいいです。昨夜はありがとうございました。忘れてください。私、始発電車で帰ります」
怒りながらまことは翔太を突き飛ばし、玄関に向かう。そんなまことを翔太は慌てて追いかけてくれた。
「待ってよ、まこと。ごめん、送らせて。少しでも、君と二人きりでいたいんだ。
可愛かったよ。最高の夜だった。
俺、嬉しすぎて。君のこと、この世の男どもの誰も知らない。俺だけが知ってるんだって今最高の気分なんだ」
「…本当に口が上手いんだから」
「褒めてくれてありがとう。名残惜しいけど行こうか」
王子様のようなキラキラの笑顔で、翔太がまことの手を引いた。
その時。胡散臭いなんて思っていたその笑顔にときめいている自分に気づく。
落ちてしまった。たぶんこれは、“恋”というやつだ。恋愛はゲームだと言ってはばからない男を好きになってしまった。
でも、不思議と後悔はない。たとえ最初で最後でも、この人の時間を独り占めできたから。
ラグジュアリーなベリーヒルズの夜は終わってしまったけれど、彼に腕を引かれながら気分は悪くなかった。