あの丘で、シリウスに願いを


どんな顔して行けばいいのだろう。

まことは時計を見ながら、自分の部屋の中をウロウロしていた。
翔太は午後からでいいと言ってくれたが、そうもいかない。今日はクリスマスだ。水上を一刻も早く家族の元へ帰してあげたい。

かと言って、翔太と二人も気まずい。恥ずかしい。

「もう!」

悩んでいる時間がもったいない。元々、ぐちゃぐちゃと思い悩むのは苦手なのだ。
まことはいつもの時間に部屋を出た。




「おはようございます」

「あれ、おはよう、六平先生。今日、午後からじゃなかったかい?」
朝食なのだろう。水上はお弁当を食べていた。

「大丈夫です。水上先生お疲れ様でした。今日は早めに上がって下さい」
「ありがとう。気を遣わせてごめんね。今やっと落ち着いたんだ。翔太は、部長室で爆睡中」
「そうですか」

< 104 / 153 >

この作品をシェア

pagetop