あの丘で、シリウスに願いを
血液検査の結果は、すこぶる悪い。生理中だなんて自分を誤魔化していたが、これはそんな一時的な症状ではない。蓄積された疲労や栄養の偏りがじわじわと体を蝕んでいたことが証明されていた。
言い訳など出来るわけがない。自己管理も出来ないなんて医師失格だ。
こんな形で。こんなに急に終わってしまった。
自分を頼ってと言ってくれた翔太に、しかられて、見捨てられてしまった。
まことは腕に繋がる点滴の針を引き抜いた。針の刺さっていた跡から血が流れていくのも気にせずにベッドから起き上がる。
「…クッ」
くやしくて、情けなくて涙が出てしまう。
一方部屋を出た翔太も廊下の壁にもたれて、悔しさに震えが止まらなかった。
気づいていた。彼女が疲れて調子が悪そうだと。だが、思っていた以上に無理をさせてしまっていた。翔太が彼女に甘えすぎたせいだ。
ーーやっぱり、ダメだな、俺は。
頼ってほしいだなんてよく言ったものだ。本当は頼っていたのは、俺だった。そのせいでまことをここまで追い詰めてしまった。
普通の能力しかない人間が、自分の能力以上のことをするならば、やはり仕事以外は全てを犠牲にするしかないのだろう。
だから。
言い訳など出来るわけがない。自己管理も出来ないなんて医師失格だ。
こんな形で。こんなに急に終わってしまった。
自分を頼ってと言ってくれた翔太に、しかられて、見捨てられてしまった。
まことは腕に繋がる点滴の針を引き抜いた。針の刺さっていた跡から血が流れていくのも気にせずにベッドから起き上がる。
「…クッ」
くやしくて、情けなくて涙が出てしまう。
一方部屋を出た翔太も廊下の壁にもたれて、悔しさに震えが止まらなかった。
気づいていた。彼女が疲れて調子が悪そうだと。だが、思っていた以上に無理をさせてしまっていた。翔太が彼女に甘えすぎたせいだ。
ーーやっぱり、ダメだな、俺は。
頼ってほしいだなんてよく言ったものだ。本当は頼っていたのは、俺だった。そのせいでまことをここまで追い詰めてしまった。
普通の能力しかない人間が、自分の能力以上のことをするならば、やはり仕事以外は全てを犠牲にするしかないのだろう。
だから。