君の腋を舐めたい


“バンッ!!”



「藤村!!!!!!」


「!?」
「・・アサミ・・さん・・?」


「今すぐリサちゃんから離れなさい!!」



エレベーターから降りて、
部屋へと向かっていた2人。


10mほどの間隔を空けた廊下で、
ついに追いつくことが出来た・・!



「水沢さん・・どうしたんですか?

私はただ、リサから体調が悪いと聞いたので、病院に連れて行ったところですよ?」


「あのピザ屋さんのテラス席で、

あんたが不自然に柵から身を乗り出して何かしていたと、店員の証言が取れた。」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


なりふり構っていられなかった。

そんな証言は取れていないけど、明らかに動揺を見せた藤村の挙動が全てを物語る・・。


「あんたがストーカーの正体だったのね・・?

あんたが・・リサちゃんへ恐怖を植え付けた張本人だったのね!!?」


「だったらどうだって言うんですか?」

「・・え・・・フジオさん・・?」



「水沢さん・・・。

たかが知り合って間もないあなたが、
私の邪魔しないでほしいなぁ・・?

私とリサはもう3年の付き合いですよ?

せっかく我慢して準備して、
我慢してキッカケを探っていたのに、

私達の関係にあんまり口出ししないでもらえますか?」


「悪いけど、ストーカーの言い分に付き合うほど悪趣味じゃないから。

・・リサちゃんから手を離しなさい!!」

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