君を輝かせるのは私だけ。

2人で話をしながら、

前回とは違って学校に着く。

今日は休みだけど、

バレー部は練習してるみたい。

…引退したからいないかもな、よく考えたら。

健さんは構わず進んでいって、

体育館の戸をあける。

集まる視線。

「いた。」

俺の視線の先にはあの日俺に声をかけた少年。

「え!なんで!」
「うわ!蒼井健太に、宮本祐真じゃん!」

ザワザワと盛り上がる中、

彼だけは気まずそうに俺から目を逸らした。

…ちゃんと酷いこといった自覚はあるんだな。

「木村くん、ちょっといい?」

健さんは笑顔で言うけど、

目!目、笑ってねぇから!

< 54 / 235 >

この作品をシェア

pagetop