君を輝かせるのは私だけ。
2人で話をしながら、
前回とは違って学校に着く。
今日は休みだけど、
バレー部は練習してるみたい。
…引退したからいないかもな、よく考えたら。
健さんは構わず進んでいって、
体育館の戸をあける。
集まる視線。
「いた。」
俺の視線の先にはあの日俺に声をかけた少年。
「え!なんで!」
「うわ!蒼井健太に、宮本祐真じゃん!」
ザワザワと盛り上がる中、
彼だけは気まずそうに俺から目を逸らした。
…ちゃんと酷いこといった自覚はあるんだな。
「木村くん、ちょっといい?」
健さんは笑顔で言うけど、
目!目、笑ってねぇから!