双子の貞子ちゃん 2
「ほおぅ?確かに。」
「そっくりだ。」
そう言うと、足早にこちらへやって来て、私の腕を掴み、床に押さえつける。
「お前が本当に藤咲伊織なら、どうすればいいか分かるな?」
ニヤッと笑い、額に銃口が当てられる。
そして、もう1人は華織に拳銃を向けていた。
落ち着け……。
息が苦しくなってきた。
この角度から見る男の姿
次々にフラッシュバックする。
首を絞められてるわけじゃないのに、息が苦しくなる。
心臓が弾けそうなくらい音を立てている。
冷静に…、落ち着いて。
男は黙った私が拳銃に怯んでると思っているようで、ぐりぐりと銃口を押しつける。
「あいつ、こんなことも言ってたんだわ。藤咲伊織はイイカラダしてた。ってな。」
そう言って、指先でお腹をなぞられる。
ゾワッと鳥肌がたった。