双子の貞子ちゃん 2




「数十倍……。」


こいつら何言ってんだ。

苛立ちから血が流れる傷口を掴んでいるのにも気づかずにいる。




「お前らなんかに華織の価値が分かってたまるか。」


「なんだと?」


拳銃を向けながら迫ってくる男たち

「やっぱ、1発ヤっちまおうぜ。確かお前、つい最近まで入院してたんだろ?」


ニヤァと気持ちの悪い笑みを浮かべ、目の前でしゃがみ込む。

「っ…」

「良い女だよなぁ。…胸もそこそこあんじゃん。」


前髪をガッと持ち上げられ、再び銃口が当てられる。



「縛っとけよ。」


「りょーかい。」


もう1人の男に両手を後ろで拘束された。
ガチャガチャと音がなる。

……手錠か。




< 103 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop