双子の貞子ちゃん 2
「数十倍……。」
こいつら何言ってんだ。
苛立ちから血が流れる傷口を掴んでいるのにも気づかずにいる。
「お前らなんかに華織の価値が分かってたまるか。」
「なんだと?」
拳銃を向けながら迫ってくる男たち
「やっぱ、1発ヤっちまおうぜ。確かお前、つい最近まで入院してたんだろ?」
ニヤァと気持ちの悪い笑みを浮かべ、目の前でしゃがみ込む。
「っ…」
「良い女だよなぁ。…胸もそこそこあんじゃん。」
前髪をガッと持ち上げられ、再び銃口が当てられる。
「縛っとけよ。」
「りょーかい。」
もう1人の男に両手を後ろで拘束された。
ガチャガチャと音がなる。
……手錠か。