双子の貞子ちゃん 2
わざと相手を煽って注意をひく。
誰が来たのかは分からないが、私の意図に気づいてくれっ!
「あ"?なにナメたこと言ってんだ。」
「ぐっ!」
太ももの傷口を掴まれ、意識が軽く飛びそうになる。
「わからせてやる。」
頭突きをくらった奴がガシッと私の首を片手で掴み、そのまま軽く持ち上げた。
「ッあ…っ!」
「このまんまイかせてやる。」
胸を鷲掴みにされ、ちぎれるぐらい強く揉まれる。
あの時の感覚を思い出す。
息が苦しくなってくる。
沈みかける前にちらりと後ろを見る。
そこに華織の姿はなかった。
良かった…。誰か分からないけど、華織を助けてくれた。
……これで、思う存分、できるっ!