双子の貞子ちゃん 2




わざと相手を煽って注意をひく。


誰が来たのかは分からないが、私の意図に気づいてくれっ!



「あ"?なにナメたこと言ってんだ。」

「ぐっ!」



太ももの傷口を掴まれ、意識が軽く飛びそうになる。

「わからせてやる。」


頭突きをくらった奴がガシッと私の首を片手で掴み、そのまま軽く持ち上げた。


「ッあ…っ!」


「このまんまイかせてやる。」



胸を鷲掴みにされ、ちぎれるぐらい強く揉まれる。

あの時の感覚を思い出す。
息が苦しくなってくる。


沈みかける前にちらりと後ろを見る。

そこに華織の姿はなかった。



良かった…。誰か分からないけど、華織を助けてくれた。





……これで、思う存分、できるっ!



< 105 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop