双子の貞子ちゃん 2



自分の呼吸が小さくなっていく。


苦しくて、苦しくて。
このまま死ぬのか。少し…いや、たくさん後悔していることがある。


その時、温かい陽だまりのような温かさに包まれた。







「………っん。」



ぼーっと眺める。


白い空間
少し鼻につく匂い
規則正しい機械音





………病院か。



そう認識すると体が痛みだす。

肩と太ももに痛みを感じながら、なんとか上体を起こす。


………




終わったのか、な…。



どうなったのか、分からない。

でも、シノたちがきっと捕らえてくれたはず。
謙吾さんもいたし。




……これからどうしようか。



これほど短期間に色々起こると、私は、藤咲家にいない方がいいのではないかと思えてくる。






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