双子の貞子ちゃん 2
「無理すんなよ。」
「うん。」
私は急いで広場から木陰に戻り、そこから再び出入り口を目指した。
遠くから微かにバイク音が聞こえる。
出入り口に着くと、誰もいなかった。
そのまま駐車場に出て、道路を覗いて見ると、さっきよりバイク音が聞こえてきた。
「なんか、ブンブンいってるね〜?」
隣から声が聞こえ、バッと振り向くと、小さな女の子が2人いた。
「ここは危ないから来ちゃダメだよ。」
「あぶないの??」
「うみたちいつもここであそんでるよ〜?」
縄跳びを持って不思議そうに言う女の子たち
「今日は危ないの。怖い人がいるから。」
「えっ!じゃあ、おねえちゃん!……?おにいちゃん??」
「おねえちゃんじゃない??」
「おねえちゃん?もあぶないよ??はなたちといっしょにいこう?」