双子の貞子ちゃん 2



お姉ちゃん?お兄ちゃん?と頭を傾げながら私の心配をしてくれる2人が可愛くて、嬉しかった。


2人の前にしゃがみ込み、頭を撫でる。


「ありがとう。お姉ちゃんは大丈夫だから。花ちゃんと海ちゃんが泣いちゃったら、ママとパパが泣いちゃうよ?」


「んー、ないちゃうかなー??」

「うん。泣いちゃう。お姉ちゃんも泣いちゃうよ。」



「なかないでー!うみたちおねえちゃんのいうこときくから!」


よしよしと海ちゃんにされ、花ちゃんも真似してよしよししてる。







「「おねえちゃん、バイバイ!!」」


手を振り返して、2人が見えなくなるまで小さな背中を見ていると、バイクの集団がやって来た。




大きなバイク音にびっくりしたのか、2人で身を寄せ合い振り返る2人


送ってあげたいけど…、

咄嗟に、走ってと手でジェスチャーすると、伝わったのか、慌てて走って行った。



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