双子の貞子ちゃん 2
「バイクが20…、40人ぐらい来た。……黒豹だと思う!」
特徴的な旗を掲げて入ってきた。
黒豹は悪さで名前が広まっている族だ。
「はあー…、どんだけ来んだよ。」
「今日来たのが間違いだったな。」
そんなシノと凪さんの会話を聞きながら、謙吾さんを見る。
「あ"ぁ??」
「だから、Aliceはここにはいないんだよー。」
飄々と話す謙吾さんにイライラしてる族の声が広くない駐車場に響いてくる。
「あー、えっと…、黒豹だっけー??君たちも帰りなー?Aliceはいないから。」
「おっさんが帰れよ。」
「おっさんじゃなくておにーさんな。」
優しく帰らせようとしている謙吾さんの見えないところから広場に向かおうとしている人が…。
「んーじゃあ、俺が相手してやるよ。」
「は?何、おっさん死にてーのか??」
「おにーさん、警察だからねー。」