双子の貞子ちゃん 2
両側から前から後ろから
全方位からくる攻撃を見極めて避けていく。
まるで踊ってるようだと、こんな視界がぐるぐる回ってる中でふと思う。
当たらないことにイライラし始めた彼らに少しずつ隙が出てきた。
グッと右手に力を込め、大きく振りかぶった相手にパンチを入れる。
続いて、蹴り
相手の力も利用して、打撃を当てていく。
ちらっと謙吾さんを見ると、楽しそうでイキイキした顔をしていた。
その時、また道路から駐車場にバイク集団がやってきたのが彼らの隙間から見えた。
彼らのバイク音はほとんど聞こえてこなかったな…。
一般人かと思ったけど、数が明らかに多いため、シノに連絡を入れる。
「っシノ、数は30ぐらい!止めきれないかも!」