双子の貞子ちゃん 2



突然話し出した私に怪訝な顔をする彼ら



「あ"ん??僕ちゃん可愛い声してんな。」


「こいつ、女じゃねぇ??」



ちっ、面倒になった。



彼らの目が戦いの目から違うものに変わり、目線が胸元に集まっているのが分かる。


攻守を続けながら、その視線に嫌悪感を感じる。

いつも私の格好はダボっとした服装が多いから、胸は特別気にしていない。


今も大きめのロンTを着てるから、そこまでラインはでてないと思いたい。




すると、ニヤニヤしだした彼らは、戦い方を変えて来た。


パンチのふりして、私を掴もうとしてくる。





掴まれたら最後、男の握力じゃ敵わない可能性が高い。


伸ばして来た手を払うが、別の人物が私の手を掴もうとしてくる。


しばらく避けるだけの防御を続けていた時、
胸元に数人の手が一斉に伸びて来た。




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