双子の貞子ちゃん 2
「伊織、そっち大丈夫か?」
あ!
「大丈夫!なんとか収まったよ。」
「そうか、こっちも鎮めたから。謙吾さんにこっちも頼めるか聞いてくれるか?」
「謙吾さんっ、あっちの広場にもいるんですけど、頼めそうですかね…?」
「ああ、いいよ。面倒なことは大人に任せて、お子様たちは帰って遊びな。」
フッと笑うその姿はとてもかっこいい。
普段とは全く違う、たまに見せる大人な謙吾さんだ。
「お子様たちは帰って遊びな。だそうです!」
「んじゃあ、お言葉に甘えて。」
ふふと笑って、シノとの会話を終えた。
……はっ!!
「シノっ!!」
「ん??どうした。」
聞こえないように小声で呼びかける私
「実は、ここに紅蓮がいるんだけど…。」