双子の貞子ちゃん 2
「きぃさーーーん!!!」
駐車場に響き渡る声
思わずバッと振り返って見ると、みんなが戦った後とは思えないぐらい、爽やかで元気に走って来た。
「……あらら。」
私を呼ぶ声がシノにも聞こえたのか、軽いひと言が返ってきた。
「おー、お前ら爽やかだなぁ。」
謙吾さんと話してる間に回らない頭で、どうしようかと考える。
「っ!樹ーー!!」
今度は違う名前が響き渡る。
紅蓮が固まっていたところから1人が走って、みんなのところに向かっているのが見えた。
「はあ?何で紅蓮がいるんだよ!?」
「樹も何でいるの!?この人たちとはどういう関係??」
彼女のような問いただし方をする人物に、みんなも興味が湧いている。
「なんだ樹、お前抜け駆けかー??」
「っ違う!!おい、律!ちょっと黙ってろ!」