双子の貞子ちゃん 2





「そんな嫉妬まみれの私を伊織は守ってくれた。……一目で分かったの、『あっ……、伊織だ。』って。初めて見る姿だったのにね。」




「……あの日のことは、あんまり覚えてなくて。…でも、目の前の華奢な背中が大きく見えたのは覚えてるの。……私とは比べ物にならないくらい…、双子の妹なのに、こんなに違うんだって。そう思った。」





「かっこいいなって。…これ以上離されていいのって。」



「華織…。」






「……私、紅蓮抜けたの。それと…、転校する。」



「自分に自信つけたい。将来のために、自分に出来ることをしたい。……伊織に自慢の姉だと、……っ思われたい!」










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