双子の貞子ちゃん 2
大丈夫。私は、弱くない。
大丈夫。もう、あんなこと二度とされない。
大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせる。
「今、樹を紅蓮のとこに行かせてる。もう2日経って、徐々に紅蓮の幹部連中と関わってるみたいだ。」
「特に、妹は懐いてるみたいだ。」
懐いてる。……柊の仲間に。
「うん、やっぱりそうなるよねきぃだったら。」
シノが優しい顔で笑ってる。
「伊織に言わない選択肢もあったけど、それは違うよね。言わなかったら、もし何かあった時、伊織は自分を攻めそうだし。」
凪さんに頭を撫でられながら、はい。と返事をする。
「私も、しばらくあっち行っていい?」
「ああ、そう言うと思ったよ。」