双子の貞子ちゃん 2






「別に、どんな格好で来ようが咎めはしない。」


「…そっか。」



部屋の空気がしんっと静まりかえる。



「あっ、わ、私!萌さんたちのところ行ってくる!」


カツカツと大きな音を鳴らしながら、華織は部屋を出て行った。



………

「何か吹き込まれたか…?」

「もうすぐで1週間経つな。…これ以上ここにいたら俺たちにも影響が出るかもしれない。」


「それに、あの女たちを監禁したって奴らが追っているのも感じないし。」


そう。
そこも気になるところだった。


"あの洋館"に監禁されたと言っていた女たち



あの洋館とはここから歩いて数十分
山奥にひっそりと建っている洋館


ここら辺では不気味な洋館として知られている。

なんでも私有地らしく、勝手に入るのはできないはずだが…。


そこも女たちに引っかかる原因の1つ



< 84 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop