双子の貞子ちゃん 2
まあ、監禁するような奴らだったら、私有地なんて気にしないのかもしれないが。
「俺ら全員で見張るか。」
俺の言葉に全員が無言で同意する。
「下の奴らの中にも、何か吹き込まれた奴がいるかもしれない。何か引っかかることがあれば、俺らで共有する。それでいいか。」
「おう。」
「伊織様、お送り致します。」
「横山さん…、ありがとうございます。急いで準備してきます。」
裏門から家に戻った私の前に現れたのは横山さん
きっと、シノから連絡が入ったのだろう。
昨日、シノたちから現状を聞いて、今は早朝5時
私のせいで紅蓮、そして華織が傷つけられるのは嫌だ。
そう思うと、いてもたってもいられなかった。