双子の貞子ちゃん 2
うん、
見た感じ、手強そうだな。と思った。
あと、想像以上に華織が親しげだ。
「弟、おいで。」
突然響いた声にシンッとなるが、声の主はこちらを見ている。
……あ、私…弟か。
帽子を深く被り直し、呼んだ横山さんの元へ向かう。
倉庫にいる全員が集まっているみたいだ。
離れたところにいた しー もいつの間にか側にいた。
「せっかく横山さんもいるし、お話会がしたくて!何組かに分かれてお話していこうよ!」
遥希の言葉に紅蓮の子たちが嬉しそうにしてる。
ざわざわとした中、遥希と櫂、陽向が適当に人数を分けている。
……笑ってるな。
あの3人が微かに口を上げ、アイコンタクトをとっている。
「ここは、湊のとこで。一応部外者だから、なんかあったらいけないだろ。」
3人の行動に集中していたら、軽く背中を押された。
「そっか!なら、あと3人…。」
遥希があとの3人を探しに行ってる。
…私たちも入るのか。
横を見れば、嫌そうな顔のしー
私としーは横山さんの計らいで一緒になるみたいだ。