双子の貞子ちゃん 2
すぅっと頭が冷えていくのが分かる。
ここまでくると、こんなにも冷静になるのか。
そんなことを考えながら、汚い手で華織に触れてる奴らの側に歩み寄る。
「何だ、羨まし…バコッ!!
「て…ガンッ!!
華織の股を触っていた奴の額に蹴りを入れ、両手を押さえつけながら胸を触っていた奴には拳を入れた。
華織から離れた隙に華織をテーブルの上から救出し、2人して床に倒れ込んだ。
「ぁっ…、あ、っぁ…。」
混乱する華織の服を即座に戻し、私が来ていたパーカーを頭から被せる。
ソファに倒れた奴らは負傷した箇所をさすりながら起き上がる。
私は華織を背に、壁際へと下がる。
「っ、調子乗ってんなぁ…。なあ、金髪よお。」
「お前、そいつ、助けたつもりだろうけどよ。…これを望んだの、その女だぞ?」