俺様社長⁇溺愛パパ⁇二重人格な御曹司に愛されています
マンションに戻り

姫華を寝かせてから話をした

「颯大さん
子どもの事だけど…私…
姫華がいればそれでいいよ
もしかして自分の子どもが出来て
姫華を愛せなくなったら…怖いから」

「すず…お前は自分の子どもが
欲しくないのか⁇」

「本音はね
颯大さんと私の子どもが欲しいけど…
姫華も颯大さんの子どもだから
それでいい」

颯大さんの顔が変わった

「ごめん…すず
もっと早くこの問題を話し合わなければ
いけなかったのに…勇気がなかった…」

何か問題でも⁇

「俺…子ども出来ないんだ」

「えっ!どういう事⁇じゃあ姫華は⁇」

「あの子は…兄貴の子どもなんだ」

「お兄さん⁇お兄さんがいたの⁇」

「姫華が1歳の時死んだ」

ショックで言葉が出なかった

「兄貴は俺より5歳上だった
当時は専務だったんだ
それこそ真っ直ぐな性格だった
ある日経理部の部長の不正を知ったんだ
それで辞めさせたんだ
まあそれだけが理由じゃあないけど
色々問題があった人だったから…会社側も
庇いきれず…それで逆恨みでその部長が
兄貴を狙って…」

そんな事あっていいの⁇
あ〜お義母さんが言ってた"また息子を
亡くすと思った"って
この事だったんだ
颯大さんも狙われたから…

「それで姫華を俺が引き取った
親父達が引き取ると言ったけど…
姫華が俺の手を離さなかったんだ
俺と離れると泣くんだ」

颯大さんが泣いている


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