カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
その後も贈り物は続いた。

衣類や服飾品なども贈られてはくるが、あからさまなブランド品は減って、普段使いのできる質のよい逸品が贈られてくるようになった。

その日の清良の出勤スタイルは、革のバッグに、ブラウンのシンプルなワンピースとパンプス。キラキラしたビジューのついたヘアアクセとネックレス。時計もカジュアルな印象のレザーベルトだ。すべて総司の贈り物。

ブランドに詳しい仲根もさすがに海外のマイナーブランドはわからなかったようだ。しかし、また違った感想を告げられた。

「なんだか天羽さん、洗練されたよね」

思わず「へ?」と声を裏返らせた清良だ。洗練って何。

「なんだか、突然服の選び方が上手になって。もしかして、例の旦那さんが毎日服を選んでくれているの?」

「あ……いえ、毎日ってわけじゃ。たまに……」

はははと笑ってごまかすと「ホント、天羽さんの旦那さんってミステリアスだよねー」とやはり疑われてしまった。どう転んでも疑惑は増すらしい。

「それから、そのヘアアクセ。よくつけてるけど、可愛いよね。それもどこかのブランド品なの?」

「……いえ、そんな高価なものじゃ。ただ、海外のお土産ってだけで」

総司が選んでくれたものを、安物だと言ってごまかしてしまったことにわずかに罪の意識を感じる。本当はものすごく高級なものなのに。

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