カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
不思議と記事自体に驚くことはなかった。
カジノで五十億。うーん……ピンとこない金銭感覚だ。美女をはべらせ夜な夜なパーティー……そりゃあ五十億を湯水の如く使える人間なら、パーティーくらいするだろう。
自分の夫が、という感覚はゼロである。まるで週刊誌の中のその人物が、他人のように思えた。
「城ケ崎さんって、こういう人なんだよ。早く足を洗ったほうがいい。今なら鞠花もすべて水に流すって言ってる。ご両親ともども、帰ってきていいって」
何を言い出すかと思えば。思わず空笑いを浮かべてしまった。足を洗いたいのは鞠花であって、総司ではない。
今のところ、総司は妻に対して誠実だ。このゴシップ記事が真実かどうかはわからないが、清良の目から見た総司は、まっとうな人物である。
「……この記事って、いつ書かれたもの?」
清良が問いかけると、北村は少し困ったように目線を漂わせた。
「えっと……たぶん、二、三年前のものだったと思うよ」
「なんだ、そんな昔のこと」
ここ数カ月というならさすがに気にはなるが、清良が出会うずっと前のことだ。
過去に総司が何をしていようと、今さら口を出すことじゃない。
カジノで五十億。うーん……ピンとこない金銭感覚だ。美女をはべらせ夜な夜なパーティー……そりゃあ五十億を湯水の如く使える人間なら、パーティーくらいするだろう。
自分の夫が、という感覚はゼロである。まるで週刊誌の中のその人物が、他人のように思えた。
「城ケ崎さんって、こういう人なんだよ。早く足を洗ったほうがいい。今なら鞠花もすべて水に流すって言ってる。ご両親ともども、帰ってきていいって」
何を言い出すかと思えば。思わず空笑いを浮かべてしまった。足を洗いたいのは鞠花であって、総司ではない。
今のところ、総司は妻に対して誠実だ。このゴシップ記事が真実かどうかはわからないが、清良の目から見た総司は、まっとうな人物である。
「……この記事って、いつ書かれたもの?」
清良が問いかけると、北村は少し困ったように目線を漂わせた。
「えっと……たぶん、二、三年前のものだったと思うよ」
「なんだ、そんな昔のこと」
ここ数カ月というならさすがに気にはなるが、清良が出会うずっと前のことだ。
過去に総司が何をしていようと、今さら口を出すことじゃない。