カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
さらりと流した清良に、北村は「いやいや待ってよ」と食らいつく。

「昔ではないだろう!? たった二、三年前の話だ! 大の大人が二、三年で変わるわけないんだから! 城ケ崎って男は、こういうやつなんだよ」

「こういう記事って、大抵嘘なんでしょう?」

紙切れを掲げてざっと目を通す。なんともチープな文章だ。証拠も何もなく、つらつらとライターの想像が並べられているだけ。

ピンボケした写真が一枚。もはやこれが総司だが誰だかわからない。

「……嘘とも言い切れないだろう。天羽さんは心配じゃないのか? 自分の夫が浮気しているかもしれないのに」

「浮気はしてないわ」

なぜだがきっぱり答えられた。

総司のベクトルが『仕事』と『妻』のふたつに向いているという根拠のない自信があった。

もちろん『妻』は『仕事』の下だろう。総司の第一優先は『仕事』だ。だが、決して『妻』がないがしろにされているわけではない。

毎日贈られてくるプレゼントや、一緒にいるときのちょっとした気遣いを見ればわかる。

総司はきっと、自分を裏切るようなことはしない。

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