カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
「これは我々が送った招待状だ。どうして君が持っている? 君は院瀬見鞠花ではないだろう?」

穏やかな口調とは裏腹に、冷ややかな眼差しが清良に突き刺さる。ぞっと背筋が凍った。

鞠花になりすまして会場に潜り込んだことがバレてしまった……。

「替え玉に選ぶなら、もう少し似た女性を選ぶべきだったな」

引きつった笑みを浮かべる男性を見て、怒気を押し殺しているのだと気づき、自身の身の危うさを痛感する。

身分を偽って侵入したとあっては、警察を呼ばれてもおかしくない。

とにかく、清良は深く頭を垂れた。

謝罪して誠意を見せるほかない。納得してもらえるような言い訳はないだろうかと知恵を絞り出す。

「……申し訳ありません。鞠花は今ひどく体調を崩しており、とても出かけられる状態ではありませんでした。でも、せっかくお招きいただいたのに欠席するわけにはいかないと、無理をしようとしていたので、見ていられなくなって――」

「君が彼女に成り代わった、と?」

「はい。代わりを立てるように提案したのは私です。すべて私が悪いのです。申し訳ありませんでした」

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