カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
あのときのように、三日間再起不能になられては困る。とても困る。

リスケジュールの海に溺れる自分の姿を想像し、ぞぞっと肌を粟立てた真鍋は、城ケ崎ホールディングス本社に到着すると、その足で総司のいる会議室へ向かった。

脇の扉から総司のもとにそっと近寄り、耳打ちする。

「失礼致します。少々お知らせしたいことがございまして――」

総司は会議の様子を見守りながらも、真鍋の言葉にじっと耳を傾け、そして――。



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真鍋の報告を受けたあと、総司はすぐさま会議を中座した。

地下駐車場で車に乗り込み、自らの運転で城ケ崎ホールディングス本社をあとにする。

総司自身も、なぜ自分がこんなにも衝動的なことをしているのかわからなかった。今までなら、何をおいても仕事を優先していたはずだ。

総司を突き動かしているのは、怒り、あるいは不安だろうか。理解できないまま、本能に従ってその身を動かす。

(あの男、清良にしつこく付きまとって――)

鞠花が持ってきた写真は、まだ総司の手元にある。

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