カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
「罪状を増やしたくなければ近寄るな」
「あ……」
男は混乱し、逃げ道を探すかのようにきょどきょどと目線を漂わせた。
だが、顔も身分も割れており逃げ場などない。縋る先は清良しかないと思ったのか、泣きそうな顔を彼女へ向けた。
「天羽さん! お願いだ! 本気じゃなかったんだよ! 助けてくれ!」
清良がびくりと震えたことに気がついて、総司は彼女の肩を強く抱く。
「これ以上妻へ話しかけるな」
「頼むよ! このままじゃ鞠花に――」
「うるさい。黙れ」
総司の苛立った声が空気を震わせる。今度こそ男は恐怖で口を噤んだ。
清良はそんな男を同情するように見つめると、総司の胸に手を置いて恐る恐るこちらを見上げた。
「あの……お願いです。通報しないであげて……」
「……清良…………」
はぁ、と呆れながら息を吐く。とんでもなく危険な目に遭ったというのに、なおもこの男に憐れみをかけようというのか。
「ごめんなさい。無理やり家に押し入られたわけじゃないんです。私が軽率に玄関を開けてしまったから……私も悪いの」
「玄関の鍵を開けたからといって、襲われていい理由にはならないだろう。それとも君にはその気があったのか?」
「あ……」
男は混乱し、逃げ道を探すかのようにきょどきょどと目線を漂わせた。
だが、顔も身分も割れており逃げ場などない。縋る先は清良しかないと思ったのか、泣きそうな顔を彼女へ向けた。
「天羽さん! お願いだ! 本気じゃなかったんだよ! 助けてくれ!」
清良がびくりと震えたことに気がついて、総司は彼女の肩を強く抱く。
「これ以上妻へ話しかけるな」
「頼むよ! このままじゃ鞠花に――」
「うるさい。黙れ」
総司の苛立った声が空気を震わせる。今度こそ男は恐怖で口を噤んだ。
清良はそんな男を同情するように見つめると、総司の胸に手を置いて恐る恐るこちらを見上げた。
「あの……お願いです。通報しないであげて……」
「……清良…………」
はぁ、と呆れながら息を吐く。とんでもなく危険な目に遭ったというのに、なおもこの男に憐れみをかけようというのか。
「ごめんなさい。無理やり家に押し入られたわけじゃないんです。私が軽率に玄関を開けてしまったから……私も悪いの」
「玄関の鍵を開けたからといって、襲われていい理由にはならないだろう。それとも君にはその気があったのか?」