カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
「ない! そんなのありません! 私は――」

「わかっている。落ち着け、清良。すまない。意地の悪い質問だった」

必死に弁解しようとする彼女の頬を撫で、落ち着かせる。

この苛立ちを彼女に向けてしまったことを正直に謝罪して、こめかみに優しくキスを落とす。

こんな状況で優しくされた清良はまいってしまったようで、嬉しいような悲しいような複雑な表情で頬を赤くした。

「本当にごめんなさい……」

しゅんとして小さく謝ると、今度はその目を男に向けて、毅然と言い放った。

「代わりに約束して。もう二度と私の前に現れないで」

男は総司を警戒しながらも、恐る恐る口を開く。

「俺は天羽さんを心配しているんだ。あの記事を見ただろう?」

「あんなの、どうでもいい」

「だけどっ……」

「信じる、信じないじゃないの。どうでもいいの」

ふたりが何を問答しているのか、総司にはわからなかった。

記事? あとで尋ねなければと思いつつ、ひとまずふたりを喋らせこの男の真意を探る。

「でも、この人は、お前が不倫をしていると知らされても平然としていたんだぞ! 愛があるとは思えない!」

「ふ、不倫? なんのこと……?」

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