カラダで結ばれた契約夫婦~敏腕社長の新妻は今夜も愛に溺れる~
総司としては、あんな男を見逃したくはなかったが、他ならぬ彼女の望みだ、仕方がない。

清良を抱き上げ廊下の端にある窓に向かい、玄関から男が出ていくのをじっと見守る。

男が敷地の外に出たことを見届け、総司はやっと息をついた。

「清良。本当に身体は大丈夫か? 怪我はしていない?」

清良の身体を横抱きにしたまま寝室へと向かう。ベッドの上に腰かけさせ、もう一度丁寧に彼女の身体を確かめた。

「本当に大丈夫です、すぐに総司さんが来てくれたから」

「よかった。間に合って、本当によかった……」

深く息をついて、彼女の身体をそっと抱き寄せる。

か細い腕、柔な腰。少し力を加えただけで簡単に壊れてしまいそうなのに。こんな無防備な彼女をこれまでひとりにしていたかと思うと、自分の愚かさが信じられない。

彼女を腕の中に閉じ込めておきたい衝動に駆られる。なぜ今さらになってこんな思いを抱くのか不思議で仕方がない。

本当に、今日の自分はどうしてしまったのだろう。

すると、清良が総司の服の袖を掴み、クイッと引っ張った。

「ごめんなさい……」

「……さっきからどうして謝るんだ? 玄関のロックを開けてしまったことか? 思うところがあったんだろう、責めるつもりはない」

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